2011年4月14日木曜日

藤野昭治さんに農林水産大臣賞

 農業委員会委員として長年にわたる功績で富良野市東富丘の藤野昭治さん(73)が農林水産大臣賞を受賞した。北海道では藤野さんのみの受賞で、30年間にわたり富良野市農業委員会委員として活躍した。現在も北海道農業会議会長の要職にあり、道内の農業振興に大きく貢献している。
 藤野さんは昭和28年から農業に従事。現在、麦や馬鈴薯などを主力作物に45ヘクタールの畑作経営を行っている。その傍ら昭和57年から富良野市農業委員会委員として活躍。平成6年から同21年まで会長を務めたほか、上川地方農業委員会連合会会長、北海道農業会議副会長を歴任し、平成17年からは会長を務めている。
 さらに平成元年からは北海道指導農業士として研修生の受け入れや新規就農者の指導など担い手育成指導にも積極的に取り組むなど、農業経営の規模拡大、また市内農業者の生活の安定や担い手の育成にも大きく貢献している。
 現在、全国農業会議所理事に就任し、全国の農業委員会・系統組織の代表として、国の農業政策の拡大推進と農業振興に尽力し、WTO・EPA対策特別委員会委員長として国際的に厳しい環境にある日本農業の振興に向けて取り組んでいる。
 藤野さんは12日、市役所を訪れて能登芳昭市長に「今回の受賞は多くの人たちの力添えと支援があったからです」などと受賞の報告を行った。これに対して能登市長は「30年間にわたり農業委員会委員として活躍しているのは素晴らしい。しかも親子で指導農業士として尽力し、他の農業者の見本として貢献している」とたたえた。



富良野消費者協会で定期総会開く

 富良野消費者協会(高井敏子会長)は9日、定期総会を女性センターで開き、平成23年度事業計画と予算を決めた。同協会は地産地消の重要性をさらに訴え、社会問題の状況に対応した行事や学習会などを積極的に開き、消費者に訴えていくことを確認した。
 はじめに高井会長が2月20日に開いた創立40周年記念事業と式典にお礼を述べた後、東日本大震災に触れて「震災の現地は想像を絶する状況にあると聞き、原発事故は未だ収束が見えず、被害に遭われた人たちの食をはじめ、不自由な生活を考えた時、私たちの生活が普通であること、当たり前であること、そして時間の大切さを痛感し、協会が継続している地産地消の重要性を改めて強く感じています」などと訴えた。
 そして「今年度も指定管理業務、相談業務、そしてチーズ工房のバター講師派遣を継続します。相談業務は件数が減少しているが、内容は複雑な上に法律や条例が変わっています。被害に遭われていても相談できずに諦めている方もいるので悪質商法など被害防止には啓蒙啓発が大切と考えています。私たちは自ら学び、考え、自己啓発に努めながら地産地消をはじめ社会問題に対応した行事や学習会を開き、新しい情報を提供していきたい」などとあいさつし、出席した会員約40人に改めて協力を求めた。

0 件のコメント:

コメントを投稿