2011年7月6日水曜日

イトーヨーカドー今年も全店で富良野オムカレー弁当販売

 大手スーパーのイトーヨーカドーは昨年に引き続いて今月末から11月にかけて、全国170店舗で「富良野オムカレー弁当」15万食を期間限定で販売する。販売を前に6月27日、富良野緑峰高校で試食説明会が開かれ、市民など関係者50人余りが新弁当の味を確認した。
 イトーヨーカドーは、昨年、富良野緑峰高校園芸科学科の女子生徒で編成するカレンジャー娘と連携して、「富良野オムカレー風弁当」を7月から9月にかけて、全国の惣菜コーナーで販売した。その結果、富良野の知名度に加え、安全安心な野菜を材料にした新弁当が好評を博し、期間中9万食、4400万円を売り上げた。B級グルメ企画商品では2位の実績を挙げた。
 こうした実績を踏まえて、昨年に引き続いて今年も販売することになり、カレンジャー娘(リーダー三澤栞、6人)と連携して今月に入って販売に向けての試食を2回にわたり行ってきた。その結果、今年は富良野産の玉ネギ、ニンジン、ホウレン草と北海道スイートコーンを新たに食材として加えた。一食当たりの北海道・富良野産の食材比率は昨年の59%から約63%にアップした。
 試食説明会には主婦など一般市民のほか、富良野オムカレー推進協議会、食のトライアングル(農・商・消)研究会の関係者など多数が出席した。はじめに、リーダーの三澤さん(3年)が「今回の全国販売は、富良野オムカレーの商品開発を通して地産地消・食育活動を実践すること、またカレンジャー娘として商品開発と商品のPRを実践し、富良野の知名度を全国に売り込むことが目的です」とあいさつし、農家で研修した成果などを紹介した。
 試食会では、「見た目はどうでしたか」、「全体の量はちょうど良かったですか」、「全体的に味はどうでしたか」、「改善点はありますか」などのアンケート調査を実施した。試食した20代の主婦は「とてもおいしい。量もちょうど良いです。また、卵の黄色とニンジン、ホウレン草、ルーの色合いが非常に良い」と合格点を付けた。中高年の男性は「少し味が濃い感じがする。しかし、全体的な味は良い」と評価した。
 カレンジャー娘たちは「今日の試食説明会に向けて農家で研修し、イトーヨーカドーと2回にわたり試食を行い、改善点などを話し合いました。どんな評価をもらえるのか不安でした。しかし、皆さんに笑顔で食べていただき嬉しかった」とほっとした表情を見せていた。
 カレンジャー娘は、全国販売に向けて7月26日、イトーヨーカドー本部(東京都)に行き、役員試食会に立ち会い、工場を見学する。27日にアリオ西新井店で富良野オムカレー弁当をPRする。
 全国販売は7月27日から31日までの5日間を皮切りに、お盆明けの8月17日から21日、9月14日から19日、10月12日から16日、11月9日から13日の計25日間にわたって販売を行う。
 イトーヨーカドーの担当者は「富良野の認知度は本州でも非常に高い。今回の全国販売でも、富良野と北海道の有機栽培にこだわった安全・安心な農産物を食材に使い、富良野オムカレー弁当を通して全国にPRしたい」と話した。なお、新弁当の価格は550円。



富良野小5年、野崎愛結さん 全道少年少女空手道錬成大会 見事準優勝飾る

 全国大会でも入賞を目指します――第31回北海道少年少女空手道錬成大会(北海道空手道連盟主催)が5月14、15日、千歳市開基記念武道館で開かれ、富良野小5年、野崎愛結(あゆ)さん(11)が5年女子組手の部で見事準優勝を飾った。野崎さんは8月、東京武道館で開催される第11回全日本少年少女空手道選手権大会に出場する。2年ぶり2度目の出場で、「全日本大会では入賞(5位以内)したい」と意気込みを語った。
 同大会には道内の小学1年生から6年生までの700人を超える選手が一堂に会して、学年別に形、組手の部で実力を競い合った。5年女子組手の部には札幌、函館、十勝、釧路、旭川などから21選手が出場し、全日本大会出場をかけてトーナメント戦で日頃の練習成果を競い合った。
 野崎さんは富良野地区空手道連盟「未来塾」(今野真人塾長、会員数57人)に所属し、毎週月曜日と木曜日の夜、スポーツセンターサブアリーナで練習を行っている。3年生の時に見事準優勝を飾り全日本大会に出場し、3回戦まで進出した。
 昨年の大会では全道大会で3回戦で敗退し、惜しくも2年連続の全日本出場を逃した。今年の大会では2回戦から出場し、3回戦、準決勝と勝ち進み、決勝では12対12の大接戦を演じ、延長戦で惜しくも優勝を逃した。しかし、準優勝を飾り2年ぶり2度目の全日本出場を手にした。
 野崎さんは「全日本出場を目指して試合に臨みました。決勝進出まで得意技の右の中段つきから左のハイキックが決まり、満足の行く成績を挙げることができました。全日本大会までにもっと得意技に磨きをかけ、技を増やし、入賞を目指したい」と気持ちを引き締めている。
 野崎さんはバレーボール少年団の選手としても活躍。放課後2時間ほど練習し、夕食をすませた後、今度は午後7時から2時間にわたり空手の練習に集中している。空手の試合を見学したのを機に、「面白そうなので習ってみたい」と小学校に入学してから未来塾に通い始めた。身長146センチと細身の体形だが、負けず嫌いの性格だという。
 指導している全日本剛柔流空手道協会北海道地区本部長で未来塾事務局長の谷口竜次さんは「見た目通りクールな選手で一見大人しい。しかし、とても練習熱心で真剣に取り組んでいる。徐々に実力を上げてきているが、全道大会決勝の延長戦では1対7のスコアで敗れた。もっと心の強さを持つことが課題。精神面が強くなれば全日本大会でも上位の成績は可能」などと話し、野崎さんの活躍に期待を寄せている。
 なお、全日本大会は8月6、7日の2日間開催され、組手の部は6日に行われる。出場選手は42都道府県から学年ごとに2人ずつ選ばれ、少年少女日本一を競い合う。

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