2012年1月12日木曜日

消防人として新たな気構え 沿線5市町村で出初め式

 富良野広域連合消防本部の平成24年消防出初め式は、4日の南富良野支署を皮切りに、6日に占冠支署、7日に富良野消防署、上富良野消防署、中富良野支署でそれぞれ行われた。沿線5市町村の大勢の消防職員と消防団員が観閲式や式典に臨み、郷土の防災に対応する使命感、消防人としての役割に新たな気構えを見せていた。
 このうち富良野消防署の出初め式は東5条通りで行われた。消防職員30人、消防団員123人、屈折はしご車や救助工作車、大型水槽車など車両8台が参加した。午前10時から観閲式が行われ、消防職員を先頭に、富良野、東山、山部、麓郷、布部の各消防団に配属されている団員が整然と分列行進を行い、能登芳昭連合長や本間勲道議会議員など多数の来賓から観閲を受けた。
 この後、式典が文化会館大会議室で開かれた。はじめに職員、団員の永年勤続者に対して表彰状や感謝状の贈呈式が行われ、勤続40年の髙橋幸一第1分団分団長を皮切りに計74人(延べ)の団員と消防後援会役員に、連合長、北海道消防協会長、富良野消防団長、富良野消防後援会連合会長、富良野市長からそれぞれ感謝状が贈呈された。
 続いて、能登連合長が昨年3月11日に発生した東日本大震災の被災地に消防職員を派遣し、消防車両を寄贈したことや、5月に占冠村で発生したJR石勝線の特急列車トンネル火災における救急搬送、ドクターヘリの出動要請など1年間の経過を振り返った後、「益々大きくなる消防の役割を十分に理解され、富良野消防の伝統を引き継ぎ、市民の安全と郷土の繁栄のため、より一層精進して下さい」などと訓示。
 さらに富良野広域連合消防本部の原一志消防長が「私どもは、消防団員の皆様と共に安全と安心を願う地域住民の負託に応えるため、全力を傾注しなければならないと決意を新たにしている」などと訓示した。



2年連続準大賞 第43回国際現代書道展で

 国際書道協会が主催する「第43回国際現代書道展」で富良野市の大橋静琴さん(50)が、2年連続準大賞に選ばれた。この実績に伴い、同協会の審査会員に推挙される。全道規模の書道団体で審査員に選ばれたのは富良野圏域では2人目。大橋さんは、今月21日に札幌市民ギャラリーで開かれる表彰式に出席し、最終日の22日に揮毫(きごう)パフォーマンスを行う。
 同書道展は、昭和45年から始まった。第1回展は85点の公募数だったが「全道書道展」の名称で回を重ねるごとに出品点数が増えており、出品作品のレベル、出品点数とも日本を代表する書道展のひとつとして発展してきた。第41回展から「国際現代書道展」と改称し、現在では応募総数は2000点余に達しており、昨年の書道展からは外国人部門を新設している。
 見事2年連続準大賞に選ばれた大橋さんは、平成元年に静琴書道学院を市内本町で設立した。「静琴」と名付けたのは師事した髙橋静道さんの静と本名の琴美から取った。現在、富良野市内と上富良野町など富良野圏域の小中学生をはじめ、70歳を超える高齢者まで100人を超える生徒を定期的に指導している。このほかにも3年前までは、富良野市ことぶき大学山部校、旧富良野農業高校、旧富良野工業高校、富良野緑峰高校の時間講師として活躍した。
 一方、指導者としてのスキルアップを図るため同書道展に毎回作品を出展し続けてきた。さらに北海道書道展で特選3回、秀作2回の実績で平成20年に会友に昇格。また、毎日書道展で毎日賞1回、秀作3回を受賞したことから平成19年に会員に選ばれた。
 大橋さんは昨年、念願の準大賞に選ばれ、審査員としての道が目前となったことから、この1年間連続受賞に向けて出展作品に全力で取り組んできた。
 見事受賞した作品は唐の漢詩「三体詩七」。105文字を選び、高さ2・4メートル、幅60センチの画仙紙に行草体で書いた。出品までに実に300枚にものぼり、作品はほとんどが深夜にかけて書いたという。
 大橋さんは「作品が迫ってくるようにするため、文字が流れるように、そして踊るように書いた。文字と会話をするような気持ちで作品を仕上げました。この1年間、どう書けばよいのか迷いもありましたが、審査員という大きな目標を達成することができ、大変嬉しい。これを励みに今後も書道家として一層精進していきたい」と気持ちを引き締めている。昨年末には能登芳昭市長にも受賞の報告を行い、祝福された。
 なお、国際現代書道展は、今月18日から22日まで札幌市民ギャラリー1階ロビー=中央区南2条東6丁目=で開かれる。時間は午前10時から午後6時(最終日は午後4時で終了する)。

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