2012年1月14日土曜日

今年もおいしいアイスワインを

 日本列島がこの冬一番の厳しい寒さとなった12日早朝、アイスワインの原料となる越冬ぶどうの収穫作業が清水山のぶどう畑で行われた。作業は午前7時から開始され、氷点下21度を下回る厳しい冷え込みとなった中、ワイン工場職員をはじめ市役所職員、さらに一般市民ら計26人が、コチコチに凍ったぶどうをハサミで一房一房摘み取った。
 この厳冬のぶどう収穫作業には一般市民8人が参加した。この中で札幌市でワイン専門店の店長を務める丹羽規子さん(33)は一昨年に続いて2度目。丹羽さんは「初めての時は午前5時からの作業開始だった。家を出発したのは午前2時過ぎでした。真っ暗闇で照明をつけながらの作業は幻想的でした。今年は明るくなってからの作業だった。気温が氷点下21度を下回る寒さだったが、周りを良く見ることができとても楽しかった。来年もぜひ参加してみたい」と笑顔で語った。また、初めて参加した市内の村山愛実さん(25)は「寒さを全く感じることなく、収穫作業は楽しく面白かった」と、かごいっぱいに凍ったぶどうを収穫していた。
 アイスワインは富良野市ぶどう果樹研究所が7年前、国内で初めて発売し、毎年大きな反響を集めている。同ワインは自然凍結したぶどうを原料とするため、秋の収穫を厳冬の1月まで遅らせ、凍結したぶどうを収穫している。3年前は暖冬の影響で原料ぶどうの収穫ができないこともあったが、今年は昨年に続いて厳しい寒波が到来し、アイスワインにするための気象条件(連続24時間氷点下8度以下)が整い収穫が可能となった。
 収穫したぶどうは「羆(ひぐま)の晩酌」の原料としている「ふらの2号」の品種。栽培されてから14年ほど経過しており、約250株をアイスワインの原料としている。昨年の収量は585キロだったが今年は10キロ以上も上回る702キロ。
 収穫された原料ぶどうは、同日、工場内で小型圧搾機を使用して搾汁作業を行ったが、厳しい冷え込みとなったため、搾汁作業を終えたのは午後8時過ぎだったという。搾汁されたぶどうは約1ヵ月半ほどかけてゆっくり発酵させる。この後は秋まで清澄期間をおいて、11月末から12月上旬頃にビン詰め作業を行い、12月中旬にアイスワインとして発売する。
 同果樹研究所では「搾汁した量は約200リットルで昨年より多かった。しかし糖度は約39度で昨年よりは4度ほど下回った。凍結した原料ぶどうの解氷に時間がかかったことなどが原因とみられる。だが、販売できる数量は昨年以上見込める。12月中旬頃までにはおいしいアイスワインを提供することができます」と話している。



全国小学生タグラグビー選手権北海道ブロック大会
富良野へそタグズAが優勝

 第8回全国小学生タグラグビー選手権大会北海道ブロック大会が9日、北広島市総合体育館で開催され、富良野支部代表の富良野へそタグズA(富良野小)が2年連続5度目の優勝を飾り、3月17、18日に東京秩父宮ラグビー場で開催される全国大会に出場する。
 同ブロック大会には、全道8支部から12チーム105人の選手が出場。富良野支部からは予選を勝ち抜いた富良野へそタグズAのほかに、扇山キセキゲッターズ(扇山小)、富良野東魂TRC(東小)の3チームが出場した。
 見事優勝を飾った富良野へそタグズAは、予選リーグで旭川支部代表の当麻小T・R・CIに敗れたが、決勝トーナメント戦では決勝まで勝ち進み、再び当麻小T・R・CIと対戦した。予選リーグと同じように1点を争う攻防戦が繰り広げられ、接戦の末、富良野へそタグズAが9―7のスコアで勝利し昨年に続いて全国大会の切符を手にした。当麻小T・R・CIチームの指導者は、一昨年まで富良野小でタグラグビーを指導し、全国大会に出場している。
 富良野へそタグズAは、体育館の改築に伴い十分な練習ができなかったが、スポーツセンターや富良野高校の体育館を借りて、富良野ラグビー協会や富良野高ラグビー部教諭の指導を受け、全道出場の3チームと定期的に合同練習を行いながら全道大会に出場した。それだけに選手たちの喜びは大きく「全国大会でも好成績を挙げたい」と闘志を燃やしている。
 なお、富良野東魂TRCも決勝トーナメント戦にコマを進めベスト4、扇山キセキゲッターズもベスト8に入るなど富良野勢が大活躍を見せた。

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