2012年2月9日木曜日

昨年の富良野署管内刑法犯 32件増の205件発生

 富良野警察署は昨年1年間の管内犯罪発生状況をまとめた。それによると刑法犯の発生は前年より16%、32件増の205件。前年は過去15年間で最少の発生件数だったが、昨年はタイヤ盗や自動車盗が大幅に増えたことから増加に転じた。また上富良野町では窃盗犯罪が前年の約2倍、中富良野町と占冠村でも増加した。
 同署管内の刑法犯発生を振り返ると、過去16年間で、平成12年の653件をピークに減少を続けている。同21年には209件で3分の1以下まで減少した。前年もさらに大幅に減少し173件の発生件数にとどまった。
 昨年の発生状況の内訳は窃盗犯178件(前年153件)、粗暴犯6件(同7件)、知能犯5件(同1件)、凶悪犯1件(同同)、その他刑法犯15件(同11件)。
 このうち侵入窃盗の内訳は、空き巣5件、忍び込み7件、事務所荒らし3件、出店荒らし1件、その他11件。非侵入窃盗では、自転車盗29件、万引き25件、タイヤ盗22件、車上狙い19件、自動車盗8件、部品狙い5件、その他43件。
 昨年はタイヤ盗が富良野と上富良野で相次いだ。上富良野では前年の6件から15件と2倍以上となった。富良野市でも前年と同じ5件の発生。このほか中富良野と南富良野でも発生があり、富良野圏域全体でタイヤ盗が横行した。また自動車盗も前年の1件から8件の発生。事務所荒らしなど侵入窃盗も前年より8件増加の27件。前年発生のなかった部品狙いが5件。
 この刑法犯の発生に対しての検挙件数は前年より2件多い56件。内訳は侵入窃盗で前年より2件増の7件。車上狙いで同1件増の2件。その他犯罪で同3件増の9件。
 なお、市町村別の発生件数は次のとおり。
 ▽富良野市 111件(前年比6件減)▽上富良野町 61件(同29件増)▽中富良野町 20件(同7件増)▽南富良野町 3件(同2件減)▽占冠村 10件(同4件増)



外国人スキー客をお茶会に招く

 ふらの観光協会が主催する国際交流事業の「お茶会」で富良野高校茶道部(菅原千聖部長、部員数14人)が全面的に協力している。今年も1月19日、26日、今月2日の3回にわたり北の峰コミュニティセンターで開かれ、スキーなどを楽しんでいる大勢の外国人観光客に対してお点前を披露し、日本文化の優雅さなどを伝えた。
 最終日となった2日は午後5時から開かれ、オーストラリア、ブルガリア、カナダなど男女合わせて15人がお点前を体験した。部員一人ひとりが正座をして点てたばかりのお茶を一人ひとりに「どうぞ」と軽く頭を下げて差し出した。この後通訳が簡単な作法を説明した後、外国人たちは両手で茶碗を持ち「お点前ちょうだいします」と覚えたての日本語で話し、静かにゆっくりと飲み干した。会場では琴の曲が静かに流れ、日本古来の優雅な伝統を演出していた。
 終了後には外国人観光客から「お茶会は専門に行っているのですか」、「お茶はどこのを使っていますか」、「和服はいつも来ているのですか」などと次々に質問。これに対して部員たちは笑顔で答えながら、「どうしてお茶会に参加しようと思ったのですか」、「皆さんはどのような物を飲んでいるのですか」、「好きな食べ物はなんですか」と問いかけるなど和やかな交流が1時間にわたり行われた。教師をしている女性は「富良野に来るのは2度目。富良野は素晴らしいところ。雪質は最高です」と話していた。

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