2012年2月20日月曜日

初のあぐり・ワークショップ開く

 日本農芸化学会北海道支部主催、北海道大学農学部共催の「あぐり・ワークショップin富良野」が11、12日の2日間、富良野文化会館大会議室で開かれた。大学教員、農業関係者、高校生ら約100人が参加して、北海道大学助教3人による「出前授業」を皮切りに、富良野緑峰高校園芸科学科生徒による研究発表などが行われ、生命・食糧・環境をキーワードに、大学で学ぶ「農学」と暮らしに直結した「農業」の関係について情報交換を行った。
 同ワークショップは、大学教員、農業者、高校生が一堂に会して相互に学び、富良野地域の農業を広く国内外に発信するのが目的で、初めての開催。



日本の伝統文化を楽しむ

 「男になった気分」、「美しい着物を着ることができ嬉しい」―JICA(国際協力機構)の青年研修生が15、16日、富良野を訪問した。和服の着付け体験や琴演奏を楽しみ、さらに富良野市の観光についての講義を受け、多くの市民と交流した。
 訪れたのは中央アジアのキルギス、タジキスタン、コーカサスのアゼルバイジャンなど4か国から20~30歳代の男性10人と女性5人。
 同研修は、かつて青年海外協力隊として派遣された富良野市内で旅館を経営している松谷都生さんの協力で昨年に続いて富良野で行われた。
 一行は今月5日来日。6日に札幌を訪問し道庁を表敬訪問した後、「札幌市における観光産業の現状と課題」、「日本人の海外旅行への期待と現状」など観光問題などを中心に講義と視察を行い、15日午後、富良野入りした。
 研修生は市内北の峰町のニュー富良野ホテルに宿泊した。夕食後、和服の着付けが行われた。松谷さんの母、登志江さん(69)らが振袖、紋付、袴を持ち寄り、着付けを手伝った。男性は紋付と袴、女性は振袖。略式で一人20分ほどかけて着付けを行った。
 研修生たちは着付けが終わると鏡の前に立ってその姿をじっくりと鑑賞したり、デジカメで記念撮影するなど大はしゃぎ。紋付と袴を着た男性は「男になった気分。腰に刀を差してみたくなった。これからこの姿で何かをしたい」と笑顔で話した。また振袖を着たキルギスの女性は「日本に来て美しい着物を着ることができて非常に嬉しい。日本では伝統を守っている。私たちも同じように国の伝統を守っていきたい」などと嬉しそうに語った。
 この後、琴の演奏を楽しんだ。また女性たちは実際に琴に触れ、手に爪をつけて「さくらさくら」の演奏に挑戦するなど日本の伝統文化を体験した。演奏の指導を受けたタジキスタンの女性は「日本に来てこのような体験ができ嬉しい。私の国には琴のような楽器はありません」などと話し、少し興奮気味だった。
 研修生たちは16日午前、同ホテル内で富良野市の観光振興について講義を受けた。ふらの観光協会専務の会田系俉さんが講師を務め、研修生たちに四季折々のイベントなど、富良野観光について分かりやすく説明を行った。
 なお、研修生たちはこの後、洞爺湖などの観光地を訪れ、今月22日に帰国。

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