2012年4月12日木曜日

北の峯ハイツ、東雲町へ移転

 社会福祉法人富良野あさひ郷(仲世古善雄理事長)が運営する特別養護老人ホーム「北の峯ハイツ」=市内中御料=が市内東雲町に移転・改築されることになり、6月下旬に着工、年度内に完成の予定。
 現施設は昭和53年6月に建設され、翌54年1月から定員50人で運営が始まった。同年4月から定員を60人に増員し、9月、法人名を「北の峯学園」から「富良野あさひ郷」に変更した。その後定員を90人に増員し、昭和59年4月から現在の100人体制となった。
 移転改築は施設の老朽化に伴い、さらに狭あい化の改善を図り、利用者が安心して快適な生活ができ、適切なサービスを提供する施設にするため、新施設の整備事業計画が昨年夏までに出来上がった。総事業費は約14億円、東雲町の一角で着工する。
 新施設の敷地面積は1万2107平方メートル。建物は鉄筋コンクリート2階建て。建築延べ面積は6418平方メートル。施設の内部は個室のユニット型で、10人が1つのグループで生活し、専属の介護職員がケアを行うことができる設計になっている。12ユニットを作り定員は120人。
 また新施設には快適な生活を過ごすための空間と、使い慣れた家具を配置できるよう、ゆとりを確保しプライバシーに配慮した住環境を確保。さらに、共同生活室、集会スペース、教養娯楽室などの共生空間、そして地域に開かれた空間として多目的ホールが設けられる。このほかに、利用する人の立場に立ち、プライバシー、健康、環境に配慮した「しつらえ」に取り組み、安全・安心、温かみのある調度品、車椅子利用者に考慮した設備にする。
 新施設のケア理念は「信頼」「安心」「笑顔」。近い将来、多様な団塊の世代が利用することを見据え、利用者にとって「ここで暮らしたいという期待や希望」、介護者にとって「利便性が高く快適な作業環境」、地域住民にとって「日常生活に新たな交流」を創りだすことにより、富良野の新しい福祉施設の顔、地域へのアピールとなる「介護・福祉ブランド」を目指す。
 新施設整備事業費財源の内訳は、道費補助金4億5843万円、自己資金1億9573万円、借入金7億6200万円。



モラやパッチワークの手芸「作品展」

 モラやパッチワークの愛好者による「作品展」が市立富良野図書館で開かれている。会場には250点に上る色とりどりにデザイン、工夫された色鮮やかな作品がズラリと展示され、訪れる主婦など市民の目を楽しませている。
 モラはパナマ民族手芸。原色の赤、青、黄、オレンジなどの布を重ね合わせ、切り抜いて縫い、模様を描き出していく逆アップリケのような手法で作品を仕上げていく。富良野市内では東5条通りの手芸のトミヤで教室を開いている高瀬幸子さんが10年ほど前から中山富美子モラ協会富良野教室を開設し普及活動を行っている。
 教室は毎月第1、第3金曜日に開いており、現在生徒数は市内をはじめ芦別市、上富良野町、中富良野町、占冠村、日高町から計32人に上っている。全員が女性で40歳代から最年長は82歳。モラ手芸はカラフルでエキゾチックなデザインに仕上がるため、中高年の女性の間で近年愛好者が増えている。
 生徒の中にはパッチワークの作品も手掛けていることからモラ手芸と合同で2年ぶり3度目の開催となった。展示されているモラ手芸は赤、青、黄など色鮮やかな情熱的なものばかり。展示会場の雰囲気を一層引き立てている。またステンドグラス手法による作品も多数展示され、訪れる市民は見事な手芸の技と演出にしばし魅せられている。
 展示期間は今月21日まで。時間は月~金曜日が午前10時から午後6時、土、日曜日が午前9時から午後5時。主催している高瀬さんは「ぜひ会場を訪れて生徒さんたちの力作、大作を観賞して下さい」とPRしている。

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