2012年4月24日火曜日

南富良野町長選 池部氏 大差で4選

 任期満了に伴う南富良野町長選が22日、投開票が行われ、現職の池部彰氏(62)=無所属=が新人で前町議会議員の川村勝彦氏(55)=同=を大差で破り、4選を果たした。池部氏は3期12年の実績が高く評価され、町内全域で手堅く票を集めた。一方、川村氏は草の根運動による集票作戦に出たが、出馬表明が遅れたこともあり、市街地をはじめ全域で浸透することができなかった。
 同選は平成12年以来、12年ぶり。加えて現職と新人との一騎打ちとなったことから有権者の関心は高かった。当日有権者数は2224人で投票率は88・53%。12年前より約4ポイント下回っただけの高い投票率だった。
 大差で4選を果たした池部氏は、南富良野町第5次総合計画の策定をはじめ、子育てと教育の支援、農業と林業の振興など、「小さな町の大きな挑戦」をキャッチフレーズに、新たなまちづくりに向けた7つのテーマを掲げ、選挙戦に臨んだ。ポテトチップス工場の誘致をはじめ、22歳以下の乳幼児、児童生徒、学生を対象に医療費の全額助成など農業と林業振興、住民と密着したきめ細やかな町政が高く評価され、さらに4期目への期待が寄せられた。
 一方、川村氏は、「みんなで創ろう 住民協働の町づくり。町政を変える。町民が力」を政策推進のテーマとして掲げ、町政の刷新を訴えたが、現職の政策と大きな相違点がなく、短期間で有権者に深く浸透することはできず、現職の壁を破ることはできなかった。
 池部氏は同日午後10時から、ふらの農協南富良野支所大会議室で開かれた報告会に夫人と共に出席し、「本当にありがとう。2期目、3期目は無投票だったので、この12年間の政策がどれだけ住民に浸透しているか不安だった。しかし大勢の住民から応援され、4選を果たした重さをずっしりと感じている。選挙期間中、住民の生の声をしっかりと聞いた。4期目は小さなまちだからできることを一つ一つ政策に反映させていきたい」などと4期目に向けた決意を大勢の支持者の前で述べた。報告会場には能登芳昭市長をはじめ、沿線町村の首長や道議会議員など多数の関係者も出席し、池部氏の4選を共に祝福した。



交差点付近の危険防止対策で

 旭川開発建設部は3月16日、富良野市内の事故危険区間の意見交換会を富良野市役所で開き、集中的・重点的に交通事故の撲滅を図るための「事故ゼロプラン」(事故危険区間重点解消作戦)を話し合った。
 同建設部では平成22年12月に、交通事故の危険性の高い区間として「事故危険区間」を選定。その区間の一つとして富良野市では、国道38号線と東5条通りが交差する「幸町・末広町交差点」が選定された。
 同意見交換会は昨年9月に次いで2回目。出席したのは富良野市、富良野警察署、富良野高校、富良野商工会議所、ふらのまちづくり株式会社、五条商店街振興組合、富良野商店街連絡協議会、幸町連合町内会、末広町連合町内会の9団体から担当者や代表者。
 はじめに昨年9月に実施された現地合同点検と意見交換会のまとめと具体的な対応・対策について話し合いが行われた。
 前回の意見交換会では①商業施設の利用者の多くは、東5条通りから入り、東3条通りへ出て行くため、東3条交差点の流れが悪くなっている。交差点が小規模なため認識しづらく、自転車と自動車の出会い頭事故の発生が懸念される②東4条交差点では、バス停の移設はできないか③東5条交差点については、自転車と自動車の巻き込み事故対策として、標識、交差点の見通しを良くして欲しい。交差点内事故で衝突した車両が歩道に侵入してこないような対策が必要。交通量が多い交差点のため右折レーンが必要―などの意見や要望が挙げられた。
 これらの要望に対して、同日の意見交換会で旭川開発建設部側から①では「小規模な交差点のため、抜本的に解決するためには市道を含めた交差点改良が必要となるため困難。フラノ・マルシェ駐車場の出入りは東5条通と中央通の大きな交差点へ誘導する方が交通安全上望ましい」、②では「バス会社との協議の結果、関係機関との調整は必要だが近隣であれば移設は可能。歩道の幅員を縮小することでバスベイの設置は可能」、③では「交差点巻き込み部に防護柵を設置することで、追突防止対策を実施する。右折車両による交差点付近の直進阻害に起因する交通事故及び交通渋滞の解消、交通安全対策のため右折レーンを設置する」などとそれぞれ回答し説明した。
 今後のスケジュールとして同開発建設部では、平成24年度にそれぞれの意見を参考にした対策方針と対策工の設計を行い、25年度に工事を実施する予定。そして3回目の意見交換会を25年12月頃に開き、工事完了後の現地視察を行う。

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