2012年5月1日火曜日

富良野オムカレー推進協議会で総会

 富良野オムカレー推進協議会(谷口正也会長、13提供店)は平成24年度総会を今月17日、市内のホテルで開き、23年度の事業報告と収支決算、さらに同24年度事業計画と同収支予算をそれぞれ承認した。平成18年3月に富良野市の新ご当地グルメとして誕生した「富良野オムカレー」は6年を経過し、今年3月末で総提供数が35万食を超えた。24年度も富良野市内をはじめ、道内、道外で開かれる食のイベントに積極的に参加し、富良野オムカレーと富良野観光を売り込む方針。
 総会では平成23年度の事業に対して「提供店が1店舗撤退した。また3月11日の東日本大震災による観光需要減少の影響を受け、4、5月は観光客が落ち込んだ。6月以降は持ち直したものの、総提供数は8万750食で平成18年3月の誕生以来、初めて前年度を下回る結果となった。しかし、減少率は想定よりも低かった」などと報告した。
 また、同年度の決算額は1100万円を超え、当初予算額の約2倍だった。倍増した理由は道内、道外で開かれる食のイベントに参加したことが大きな要因。繰り越し額は40万円を超えた。
 平成24年度の事業計画は、富良野地域内のイベントとして、北海へそ祭り(7月28~29日)、ふらのワインぶどう祭り(9月16日)への協賛、協力を行う。
 道内で開かれるイベントでは、カレーアクション北海道フォーラム(5月25日、札幌市)を皮切りに、新・ご当地グルメグランプリ2012in別海(7月7~8日、別海町)、北海道ガーデンショー(8月25~26日、清水町)、北海道カレーサミット2012in南富良野(9月2日、南富良野町)、さっぽろオータムフェスト2012(9月中旬~10月上旬、札幌市)に参加する。
 さらに道外イベントでは、よこすかカレーフェスティバル(5月12~13日、神奈川県横須賀市)、第7回B―1グランプリin北九州(10月20~21日、福岡県北九州市)などに参加する。
 このほか、地域や異業種と連携した企画事業を実施する。また、独自イベントして友好都市西脇市との食と衣の文化交流事業を実施する。さらに、のぼり、のれん、ポスター、タペストリー、ポケットティッシュなど適宜発注し、ホームページやブログの更新、マップの制作などを行う。事業予算は794万円。



デゴイチ冬眠から目覚める

 富良野蒸気機関車保存会(辻澤寅男会長、会員数80人)の会員が今年の最高気温となった25日、富良野文化会館横にあるSL「デゴイチ」の今シーズンの展示を開始した。会員たちは冬囲いしていたシートを外した後、動輪の錆び落としや周辺のゴミ拾いなどを5時間かけて行った。
 同保存会は昭和51年に発足して以来、富良野市に旧国鉄から文化財として永久貸与された蒸気機関車の管理や清掃を4月から11月にかけて毎月実施している。野ざらし展示のため、定期的な点検は欠かせないという。夏は雨、冬は凍結が大敵で、そのまま放置しておけば、短期間で赤く錆びがつき腐食してしまう。
 このため、辻澤会長ら多数の会員が毎月、展示場所に集合し、直径1・4メートルの動輪8個をはじめ、機関室につながる金属管など車体全体の錆び落としや清掃を行っている。11月上旬には機関車を特製のビニールシートで被う冬囲いを行っている。
 こうした保存会の努力で、デゴイチは36年経った現在でも当時と全く変わらない状態で保存され、勇姿を市民や観光客に披露している。また、小学生や幼稚園児の社会勉強の場に活用され、さらに観光客の記念撮影の場として多くの人たちの目を楽しませている。
 同日は気温が20度近くまで上がった。辻澤会長(73)ら女性会員6人を含め22人が集合し、午前10時から午後3時ごろにかけて今年初めての清掃活動を実施した。動輪は半年間の間に少し錆びついていた。このため会員たちは錆びついた部分をサンドペーパーで何度もこすり錆びを丁寧に落とし、その後に油を塗った。
 辻澤会長は「会員の平均年齢が70歳を超えた。体力的にも厳しいが毎月1回デゴイチの清掃を行い、いつまでも雄姿を多くの人たちに見てもらいたい」と話していた。

0 件のコメント:

コメントを投稿