2012年8月23日木曜日

457柱の英霊を追悼供養

 富良野地区戦没者追悼法要が20日午前、大宝寺=幸町6番10号=で厳かに執り行われ、遺族や関係者合わせて44人が参列し、日清、日露戦争と先の世界大戦で戦死した457柱の御霊(みたま)を慰めた=写真。
 同法要は富良野遺族会(稲田寛会長)が主催し毎年、市内のお寺を持ち回りで行われている。僧侶の読経の後、執行委員長の稲田会長が「帰らぬ人となられたあなた方のご霊前に焼香をして、在りし日のお姿をしっかりと思いおこし偲んでおります。そして二度と戦争の悲劇を起こしてはならないことを強く決意し、この事を後世に伝えて行う事が、私たち遺族に託された大きな使命であります」などと追悼の言葉を述べた。
 続いて能登芳昭市長が「戦後67年を迎えた今日、戦争の記憶が風化されつつある中で、改めて戦争の悲惨さをしっかりと心に刻み、ここに戦没者のご霊前に皆様とともに哀悼の誠を捧げ、恒久平和を祈り、明日の富良野の更なる発展のため、市民と共に心を合わせて努力することをお誓い申し上げます」などと来賓として追悼の言葉を述べた。
 この後、能登市長、北猛俊市議会議長、本間勲道議会議員(代理)など来賓を皮切りに遺族たちが次々に焼香を行った。戦後67年が経過したことから、遺族の高齢化がさらに進み、参列者が年々減ってきている。



富良野で初めての移動教育委員会

 北海道教育委員会(若狭洋市教育委員長、委員5人)の「移動教育委員会」が22日から、富良野市で開かれている。同日は教育事情調査として南富良野町立下金山小学校で授業参観と児童との給食交流が行われた。
 同委員会の会議を札幌市以外の地域で開催し、会議の公開を通じて地域の人たちに理解を深めてもらうのを目的に移動委員会を年1度開いている。富良野市では初めて。
 来富しているのは若狭洋市教育委員長ほか4人の教育委員。同日は下金山小学校で教育事情調査を実施した後、午後2時半から会議が富良野文化会館で開かれ、平成24年度公立高等学校入学者選抜の実施状況や子ども理解支援ツール「ほっと」、子どもの望ましい生活習慣定着推進事業における「通学合宿」の取り組みなど4件についての報告が行われた。
 きょう23日は午前8時40分から富良野緑峰高校を皮切りに、富良野西中学校、鳥沼小学校の3校で教育事情調査が行われ、授業参観や教職員との意見交換などを行う。
 緑峰高校では、園芸科学科のカレンジャー娘の活動や電気システム科の実習などの授業参観が行われる。またMOS世界大会に出場し14位に入賞した中村彰宏さん(3年)の紹介が行われる。

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