2013年1月24日木曜日

富良野市障がい者計画 大幅に見直し

 〈ともに生き・ともに暮らせるまち ふらの〉を基本理念とした「富良野市障がい者計画」が策定(見直し)され、諮問を受けていた富良野市障がい者計画策定市民委員会会長の小玉將臣氏が22日、能登芳昭市長に答申した。同計画は平成18年3月に策定された同計画を見直したもので、平成25年度から同29年度までの5か年計画。同計画では①生活支援の推進②生活環境の整備③教育・発達支援の充実④雇用・就労の拡大⑤広報・啓発活動の推進の5項目を重点に盛り込み、時代の変化や障がい者のニーズに対応する。
 同計画は、平成13年3月、障がい者の自立と参加の促進を図るため、同22年度までの10か年計画で策定された。しかし、この間、「措置(費)制度」から「サービス利用計画制度(支援費制度)」への移行や同18年度に「障害者自立支援法」が施行されるなど、障がい福祉制度の改革や障がい者を取り巻く環境の変化があったため、同年3月に同24年度までの5か年計画とした「富良野市障がい者計画」を策定し、障がい者施策を推進してきた。
 その後、同22年12月に障害者自立支援法を改正内容とする新たな法律が制定され、主に平成24年4月から施行されている。さらに「障害者自立支援法」を「障害者総合支援法」とし、障がい者の定義に「難病」を追加し、今年4月1日から施行される。
 こうした障がい者福祉制度の改革動向を踏まえ、富良野市は昨年3月、12人の委員で構成する「富良野市障がい者計画策定市民委員会」を設置。会長に富良野市社会福祉協議会会長の小玉氏、副会長に北の峰病院院長の久保昌己氏をそれぞれ選出。
 同計画の見直しに向けて、趣旨、背景、計画の位置付け、計画期間、障がい者の定義、障がい者の状況、福祉サービスの内容などについて協議し、さらに5月と9月の2回、18歳以上の障害者手帳所有者(778人)を対象にアンケートを行い、障がい者の生活実態や障がい施策に対する意見などを把握した。委員会は計3回開催し、この1年間にわたり、時代の変化や障がい者のニーズに対応できる計画とするために、同計画の見直しを行ってきた。
 同計画の基本的な考えの中で、「生活支援の推進」では、相談支援と権利擁護体制の確立、経済的自立の支援、訪問系サービス、日中活動系サービス、居住系サービス、移動に関する支援、保健・医療サービスを挙げている。また、「教育・発達支援の充実」では、療育・保育・教育の充実、特別支援教育の充実、放課後活動・生涯学習の充実などを盛り込んでいる。
 富良野市はこの後、条例に基づき市民から意見を聞くパブリックコメントを行い、3月にその結果を公表し、同計画を決定する。
 同日午後、小玉会長と久保副会長が市役所を訪れ、新たな同計画を能登市長に答申した。



無料で売り場の一角を提供 ふらの三番舘

 売り場の一角を無料で提供します―ふらの三番舘(久米康子店長)=本町2番27号=の3階売り場の一角で、古布遊会(及川幸子代表、会員数18人)の「作品展」が開かれており、主婦などの人気を集めている。
 同館では催事の一環として、4年前からフロアの一角を市民に無料で開放している。今年は3階フロアのほかに地下1階を長期間にわたり、提供することにしている。
 古布遊会の作品展は今月26日まで開かれる。展示している作品は着物地で仕上げた洋服をはじめ、和服、帯、浴衣地など古い布をリメイクしたタペストリーやバッグ、ベスト、小物など約60点。
 久米店長は「古布遊会の協力を得て今年も昨年に続いて作品展を開くことができました。来店の際にはぜひ3階の売り場まで足を運んで下さい。また今後も無料でフロアの一角を開放しますので、個人またはグループで絵や陶器などを展示したい方はぜひ利用して下さい。地下1階のフロアは広々としており、バンドグループの練習場所として活用することになっています」などとPRしている。問い合わせは同店(電話23・5131番)へ。

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