2013年2月21日木曜日

大学生と高校生交流 富良野高で「カタリバ北海道」

 現役大学生と高校生による「カタリバ北海道」が今月13日、富良野高校で開かれ、大学生49人と2年生150人が交流し、進路について真剣に情報交換を行った。
 「カタリバ」は2001年に東京で開発された教育カリキュラムの一環。高校生5人程度に大学生1人が接し、身近な年長者として日頃の悩みや将来の夢などを語り合い、主体的に考える「きっかけ」を与える全国的な活動。北海道では2011年から始まり、多くの高校で導入し好評を得ている。
 富良野高では「カタリバ」の開催にあたり2年生を対象に、生徒の課題についてアンケートを行った。それによると「多くの生徒が自分の夢を大まかに決定しているが、明確なビジョンまで見えていない」「希望進路が『未定』の生徒は2・2%のみ。ほとんどの生徒が明確な希望理由を持っているが、将来への期待と不安を点数化すると、不安が期待を大きく上回った」など3点が挙げられた。
 こうしたことから同校では、「進路に向けてエンジンをかけ始めるこの時期に、新しい視野や今まで見過ごしてきたものに気づき、疑問を持ち、それを解消して、さらに突き進む活力にしてほしい」という思いで『ハッケン!』をテーマに大学生との情報交換を行った。
 参加した大学生は主に札幌にある国立大学や私立大学に通学する3、4年生と修士課程を目指している大学院生。はじめに班作り、自己紹介、導入ワークを行った。この後、8グループに分かれて代表の大学生がそれぞれ2年生にメッセージを伝えた。
 大学院に通う男子学生は紙に書いた約20枚のメッセージを利用しながら「大事なことから決して逃げてはいけない。必ず自分で決めることが大切だ」などと強く訴えた。これに対して生徒たちは「先輩の話は大変参考になりました。そういう考えもあるのだということが分かりました」などと感想を述べていた。
 この後、座談会が開かれるなど約2時間にわたり、大学生と高校生の交流が続き、将来に向けた有意義な時間を過ごしていた。



老いてもますます元気ハツラツ 高齢者の芸能と文化の集い

 歌って踊って、演奏、そして自慢の作品を披露―「支えあい ひとりの心 みんなの力」をテーマにした富良野市老人クラブ連合会(吉田薫会長)主催の「芸能と文化の集い」が15日、文化会館大ホールで盛大に開かれた。約700人の高齢者が一堂に会して交流し約6時間にわたり楽しんだ。
 今年で44回目。32クラブ、約1400人の会員に呼びかけて開催した。はじめに吉田会長が長年にわたり老人クラブ役員として尽力した佐々木郁さん(鳥沼老人クラブ)をはじめ12人の功労者を表彰し、長年にわたり老人クラブの会員として活躍してきた功績をたたえた。続いて能登芳昭市長、北猛俊市議会議長らが出演者たちを激励した。
 この後、第1部の芸能発表が始まり、スミレ合唱団(近田美智子代表、29人)のコーラスを皮切りに、各老人クラブの会員たちがカラオケ、リズムダンス、吟舞、舞踊、フラダンス、フォークダンスなど次々に日頃の練習成果を披露。さらに午後からは大正琴、リズムダンス、コーラス、舞踊、カラオケなどが行われ3時間にわたり、熱演、熱唱が続いた。
 一方、大ホール前の展示会場には、扇山老人クラブの水墨画、麻町みなづき会の書道、瑞穂高齢者クラブの絵画、布部鶴亀会の手芸、生きがい木彫教室の木彫、同陶芸教室の陶芸、木曜手芸クラブの手芸など力作がズラリと展示され、来場者たちを楽しませていた。

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