2013年2月23日土曜日

エゾシカ解体処理施設完成

 富良野市平沢地区にエゾシカ解体処理施設が完成したのに伴い、きょう23日、同施設の竣工式とエゾシカ肉の試食会が、ふらのワインハウスで開かれる。同施設は富良野エゾシカ有限責任事業組合(大橋秀行代表組合員、組合員数13人)が管理運営する。年間300頭のエゾシカを処理し、同6100キロの販売計画を立てている。販売開始は3月中旬頃。
 富良野市内においてもエゾシカ等による野生鳥獣の農業被害が深刻化している。特にエゾシカによる被害が大きく、年間約1000頭前後が捕獲されている。このため、エゾシカの地産地消をはじめとする有効活用と捕獲頭数増加による生息頭数の減少を図り、農林業の被害を少なくするのを目的に、同施設が建設され、年末に完成した。
 同施設は木造平屋建てで75・35平方メートル、敷地面積は220平方メートル、建築費は建物、衛生、機械施設を合わせ計2487万3000円で一部市が助成。
 竣工式には組合員のほか、市職員、北の峰旅館組合などの関係者約50人が出席する。式典終了後には、ふらの麓郷地域協議会が主催するエゾシカ肉の試食会が行われる。同協議会は、農林水産省の食と地域の交流促進事業の採択を受け、現在、地域資源を発掘、活用しながら地域力を高め、持続可能な地域活性化と自立に向けた各種活動を展開している。
 富良野市内に初めてエゾシカ解体処理施設が建設されたのに伴い、同施設で加工処理されたシカ肉を使用しての試食会を開催することになった。調理するシカ肉は7品。同協議会では試食会を通して出席した関係者から意見を聞き、販売ルートの調査・開拓を行う。



除雪ボランティア作業 山部中、富良野西中、富良野高

 富良野市内の中高生たちが今冬も一人暮らしの高齢世帯を対象に除雪ボランティア作業を相次いで実施し、感謝されている。除雪作業を行ったのは、山部中の全校生徒61人、富良野高の70人、富良野西中の30人で今月13、14日に実施した。
 山部中の生徒は放課後、8班に分かれて南町、北町、西町の高齢者住宅の南側ベランダ、窓下、玄関前通路などを重点に、つるはし、スコップ、スノーダンプを使用し、2時間にわたって除雪作業に汗を流した。特に南側のベランダは氷の塊が多く、つるはしで割りながら懸命に除雪を行っていた。
 富良野高は1、2年生が地域貢献活動の一環として毎冬実施している。生徒たちは校舎内に保管されているスコップやスノーダンプを手に持ち、東町の4軒の高齢者住宅で1時間半にわたり除雪した。支援を受けた佐々木クニさん(79)は「毎年生徒さんたちが来てくれて大変助かります。南側のベランダにはたくさん雪が固まって積もっており、生徒さんたちは除雪するのに苦労しているようです」と感謝することしきり。
 富良野西中は生徒30人と教師8人が協力し、本町、若松町、若葉町の高齢者住宅5軒で除雪作業を行い、感謝された。この一連の除雪作業は富良野市社会福祉協議会と連携しており、きょう23日は連合富良野が除雪ボランティア作業を行う予定。

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