2013年3月14日木曜日

全国の精鋭富良野へ
第25回全国高校選抜スキー大会(アルペン)

 富良野市で9度目の第25回全国高等学校選抜スキー大会(アルペン)がきょう14日、開幕する。あす15日のスーパー大回転を皮切りに16日大回転、17日回転の各競技が順に行われる。競技会場は富良野スキー場・富良野ゾーンスピースコース。33都道府県の129校から次代を担う1、2年生計257人が出場し熱戦を繰り広げる。
 同大会は“スキーの甲子園”と言われ、全国の雪の精鋭たちが、へそのまち富良野で一堂に会して、9年前から高校日本一を懸けてスピードを競い合っている。
 出場選手数は男子137人、女子120人。北海道の75人(男子44人、女子31人)を最多に、長野県の38人(同21人、同17人)、山形県の21人(同11人、同10人)、秋田県の12人(同2人、同10人)などとなっている。
 地元富良野からは富良野緑峰高2年の今野有哉選手と同1年、荒井美桜選手の2人が出場し、全国の強豪選手と高校日本一を競い合う。
 きょう14日は午後1時から公開練習。5時から開会式が文化会館で開かれ、今野選手が選手宣誓を行う。競技開始は3日間とも午前8時半。



麓郷中学校 66年間の歩みに別れ告げる

 麓郷中学校(角谷幸保校長)は12日午前、第66回卒業証書授与式を行ったが、4月1日から麓郷小学校を使用した小中併置校に移行することから、同校舎で最後の卒業生となった3人をはじめ、在校生徒、保護者など多くの関係者が出席し、引き続き午前11時から「校舎への感謝の会」を開き、66年間の歩みを振り返り校舎に別れを告げた。
 同校は昭和22年5月、富良野第2中学校として開校し、同26年4月、麓郷中学校と校名を変更した。同24年には生徒数が最大の273人を数えた。現校舎は平成元年に改築されたが、離農や少子化などで生徒数が徐々に減りはじめ、昨年4月末で全校生徒が10人まで減少した。3年生3人が卒業すると7人のみとなることから、昨年6月、麓郷小学校・麓郷中学校統合事業整備委員会(今昭弘委員長)から提出された「麓郷小・麓郷中両校の統合(併置校)に関する要望書」を市教育委員会が受理し、小中併置校への移行が正式に決定した。
 感謝の会では、はじめに今委員長が小中併置校にいたるまでの経緯を振り返った後、同校舎での最後の卒業生となった3人に対し、「自分の目標に進み、後輩たちに麓郷中学校の伝統を伝える新たな出発にして下さい」と激励した。続いて児島応龍教育委員長が「3年間学んだ校舎を目に焼き付け、事あるごとに思い出して下さい」などとあいさつ。さらに角谷校長が「66年間で1832人が卒業しました。麓郷中学校は地域の誇り、夢と希望がいっぱい詰まっていました」などと数々の思い出と伝統を振り返った。また、竹田俊明PTA会長は「併置校への移行はベストの選択だった。寂しさもあるが伝統は受け継がれる」などとあいさつ。
 最後に卒業生を代表して竹田紗恵佳さんが「本当に楽しい3年間でした。私たちがこの校舎で最後の卒業生となったことは感慨深いものがあります。しかし麓郷中の伝統と絆はこれからも受け継がれると思います。私たちを見守っていただき本当にお疲れさまでした」などと校舎への感謝と別れの言葉を告げた。
 この後、66年間を振り返る思い出のスライドが上映され、最後に出席者全員で「別れの歌」を歌い終了した。
 同校は全道中学校スキー大会継走女子の部で優勝を飾ったのを皮切りに、男女とも同大会で常に優勝するなど上位の成績を収め、全国大会に多くの選手が出場し、ノルディック競技では全道の名門校と名を馳せた。
 特に昭和63年に卒業した菅弘美さん(旧姓・清野)はバイアスロン競技の日本代表として1998年の第18回(長野)と第19回(ソルトレークシティ)の2大会連続冬季オリンピック選手として出場し、同校の卒業生として華々しい実績を残している。
 また、体育館は昭和28年に建設され、60年間にわたり麓郷中の歴史を刻んできた老体育館。このためテレビドラマ「北の国から」ではロケセットのひとつとして使用された。

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