2013年3月30日土曜日

富良野商工会議所通常議員総会
平成25年度の事業計画決める

 富良野商工会議所(荒木毅会頭)の平成24年度通常議員総会が26日、同商工会議所で開かれ、「商工業振興と中心市街地活性化の促進」や役員改選に伴う「商工会議所運営基盤の強化」などの重点項目を盛り込んだ平成25年度事業計画(案)と総額1億4240万円の同収支予算(一般会計など7会計)(案)をそれぞれ原案どおり承認した。
 冒頭、荒木会頭は、本格稼働した「新へそくりカード」や「市内共通商品券」のそれぞれの発行状況などを話した後、「平成25年度を迎えるにあたり、不安要素もあります。金融円滑化法終了後の影響、ガソリン高騰による観光への影響等です。しかし、会議所で公的融資のあっせんを行っており、前向きな融資が出てきている。富良野でもアベノミクス効果が徐々に出てきている。地域資源をまちづくりや観光振興に活かして、地域の活力を生み出す原動力とすることは商工会議所の大きな役割です」などとあいさつし、会員企業に対してこれまでの活動を充実し、新たな展開を目指してほしいと訴えた。
 この後、審議に入り、平成25年度事業計画を原案承認した。同計画の重点項目は①商工業振興と中心市街地活性化の促進②中小企業経営基盤の強化と中小企業対策の充実③地域経済振興と産業基盤の整備促進④地域間連携の強化促進⑤商工会議所運営基盤の強化―の5項目。
 新規事業としては、商工業振興と中心市街地活性化の促進の中で、「若手後継者育成と事業継承の支援」「中心市街地における商業サービスの充実と魅力向上(まちゼミ)の実施」「地域経済活性化協議会の設立」など。
 中小企業経営基盤の強化と中小企業対策の充実では、「進路指導担当教諭と事業主及び保護者との懇談会の実施」「メンタルヘルスに対する講習会等の実施」などを行う。
 このほか継続事業としては、商業振興対策で「バイふらの運動の推進」、工業振興対策で「農商工連携による新たな製品や技術開発についての調査・研究」「ものづくり展示会等視察研修会」、運輸観光振興対策で「富良野観光戦略の構築支援」「ふらのはしご酒大会実行委員会への参画」、労務対策で「人材育成事業の推進」「新就職者歓迎会の実施」「永年勤続優良従業員表彰の実施」など。
 地域経済振興と産業基盤の整備促進では、「公共事業入札基準の見直し及び工事と物品納入の地元企業優先活用の促進」「小規模指導事業・補助金の充実」「地域高規格道路『旭川・十勝道路』の建設促進と全線開通及び地方道路の整備促進」など。
 なお、昨年からスタートした新へそくりカードの発行枚数が3月時点で1万3400枚を超え、カード発行対象売上が5億5000万円に上っているという。また、市内共通商品券の販売実績も2月末時点で1億5000万円を超えており、平成24年度の実績額は前年度を上回る見込み。



がんから命を守るためには

 富良野市と富良野市保健医療推進協議会主催の「健康づくり研修会」が今月3日、保健センターで開かれた。「学んで知ろう『がん』のこと」をテーマに講演が行われ、参加した市民約50人が、「がんから命を守るためにはどうしたら良いのか」を学んだ。
 講師を務めたのは、北海道対がん協会旭川検診センター内科部長の安保智典さん。講演の中で安保内科部長は「誰でもがんになる可能性があります。予防するためには、たばこは吸わない、他人のたばこの煙をできるだけ避ける、酒はほどほどに、バランスのとれた食生活を」などとがん予防に対する知識を話し、「がんから命を守るためには、検診が大事。がんにかかっても早期に発見することができればかなりの確率で治ります」などと映像を通して詳細に説明し、検診と早期発見の大切さを強く訴えた。
 また、講演の後、富良野市保健福祉部保健医療課保健推進係長の稲葉久恵さんが「富良野市健康増進計画(第二次)の概要」をテーマに報告した。この中で「がん・心疾患・脳血管疾患で6割が死亡。65歳未満の死亡割合は平成22年が男性11・4%で、同17年より減少したが、女性は横ばいだった。また、要介護認定率は16・9%で国と同率、道より低い。要介護となる原因は脳血管疾患と認知症が多い」などと富良野市の概況と特性を報告。また「特定健診受診率は平成23年が42・6%、64歳以下の男性受診率は35・8%と低く、糖尿病の保健指導が必要な人は男女とも70%と多かった」などと報告された。

0 件のコメント:

コメントを投稿