2013年6月26日水曜日

富良野地域小水力発電普及協議会で総会


 富良野地域小水力発電普及協議会(今利一会長)は、平成25年度総会を今月10日、富良野市保健センターで開き、ふらの環境エネルギー株式会社(仮称)の設立支援、麓郷(白鳥川)発電用水車の利活用への参画など再生可能エネルギーの一層の導入促進に取り組むことを確認した。
 同協議会は平成22年6月、富良野地域で小水力発電の普及を図り、地球温暖化防止と地域経済の振興を目的に設立された。全国小水力利用推進協議会などと連携しながら、平成24年度は農業用水発電可能性の検討現地調査をはじめ、勇振川の発電手法現地調査、小水力を中心とした自然エネルギーの事業化の可能性に関する学習会の開催、第3回全国小水力サミットin岐阜の参加などの活動を行った。
 また、事務局側から昨年1月から発電試験を行っている麓郷(白鳥川)の小水力発電調査の報告が行われ、概ね100ワットを安定的に発電できる確証を得たという。また、水車本体の耐久性や凍結状況調査について継続して行う。
 富良野市では同小水力発電事業に対して、今年度予算として約420万円を計上している。環境学習施設として、河川増水時の自動昇降装置や蓄電機能等の整備、発電電力を利用した防犯灯、見学用遊歩道と立ち入り防止柵などの設置、発電電力を充電した電動式刈払い機の導入を行う。また、富良野緑峰高校「専門学校スキルアッププロジェクト」との連携・協力、小中学校の見学受け入れ、一般市民や来訪者に向けた発信や環境学習での活用などを行う。
 今会長は「再生可能エネルギーの活用に向けて取り組まなければならないことがたくさんある。しっかりと活動が根付くようにしていきたい」などと出席した役員や4人のコーディネーターなどに改めて理解と協力を求めた。
 また、総会ではコーディネーターの一人で㈲三素代表の家次敬介さんが「ふらの環境エネルギー株式会社」(仮称)の設立に向けた構想を説明した。家次さんは「ふらのの、ふらのの人による、ふらのの人のためのエネルギー会社です。小水力、太陽光、風力、バイオマスなどによる発電で電気と、それに伴い発生した熱、ガスなどのエネルギーを地域に供給したい」などと概要を説明した。



グレイトアース富良野ライド2013 
全国のサイクリング愛好家800人集う

 全国のサイクリング愛好家約800人がへそのまち富良野に大集合し、富良野地方の雄大な自然を楽しみながら、愛用の自転車で軽快にペダルを踏んだ―今年で4回目を数える「グレイトアース富良野ライド2013」が無風快晴に恵まれた23日、富良野スポーツセンター駐車場を発着に、富良野~美瑛間125キロコースなどで盛大に開催された。
 同イベントは「自転車に乗って地球を楽しもう」をコンセプトに、沖縄県石垣島をはじめ、宮崎県宮崎市、石川県加賀市、福井県などで開催されており、富良野会場は3年前の平成22年から始まった。第1回目の時は200人だったが毎年参加者が増えており、今年は昨年より約150人も増えた。
 同日は最高気温が20度を超え、昼からは青空が広がる無風快晴の絶好のサイクリング日和に恵まれた。午前6時過ぎ頃から愛用の自転車に乗った参加者たちが続々と会場を訪れた。午前7時過ぎから開会式が行われ、能登芳昭市長が「参加した皆さんを心から歓迎します。富良野市は全国の観光圏6市の中に選ばれた。きょうは富良野地方の美しい山岳や森林を楽しみ、富良野地方の特産物であるメロンや豚、アイスクリームなどを食べながら、事故のないよう満喫して下さい」などと歓迎のあいさつを行った。
 この後、参加者たちは、富良野~美瑛間の「北の国からコース」125キロ、富良野~上富良野間の「ラベンダーコース」85キロ、富良野~中富良野間の「富良野平野コース」55キロの3コースに分かれて、間隔を置きながら次々にスタートした。空知川沿いの桂木町、新富町、弥生町、扇町を通過し、国道38号線に入り、扇山小学校から右折して鳥沼方面を回り、中富良野、上富良野、美瑛に向かった。扇町では続々と走り抜ける自転車イベントに住民は驚きながらも外に出て楽しく見学していた。
 旭川から来た20歳代の女性は「私は三重県の出身で大学を卒業後、旭川市内の会社に就職しました。上司が自転車で通勤していたので私も昨年から自転車に乗り、近くの町まで行くなどして楽しんでいます。富良野でのイベントがあると聞いたので7万円の自転車を新調し、友達を誘って85キロに参加しました」などと笑顔で応えた。
 また、札幌の50歳代の夫婦は「今年で2回目の参加。今年も12キロのコースに挑戦します。昨年は5時間半で着いたが、今年は周りの景色を楽しみながらゆっくりとマイペースでペダルを踏みたいと思います」などとスタート前に笑顔で応えてくれた。参加者が乗っている愛用の自転車は年々グレードが上がっており、東京から来た48歳の男性の愛車は実に125万円。タイヤ1本が30万円もするという高価なものだ。この男性は富良野会場の参加は初めてだが、石垣島や宮崎県など全国で開催されるアースライドに毎年参加している大ベテランだ。長い距離では185キロを完走している。
 地元から参加した60歳代の男性は4年連続125キロコースに参加した。「今年のタイムは6時間半でした。素晴らしい天候に恵まれ、最高のサイクリングだった。とみたメロンハウス、日の出公園、拓真館、五郎の石の家、鳥沼公園の5か所の中継地点で多くの参加者と交流ができた。自然の美しさに加え、接待接遇は富良野アースライドが一番」などと話していた。

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