2013年7月22日月曜日

布礼別中 閉校・統合へ

 富良野市教育委員会(児島応龍委員長)は19日午後に開いた臨時会で、布礼別中学校の閉校・統合を正式に決定した。同校は昭和22年4月、富良野第二中学校布礼別分校として開校したが、平成25年度をもってその歴史に幕を閉じることになった。
 明治38年6月に布礼別簡易教育所が設置され、児童の教育が開始され、今年度で開校111周年を迎えた。中学校の教育がスタートしたのが昭和22年4月。町立富良野第二中学校(現麓郷中)に布礼別分校として設置され、同25年11月に富良野第三中学校として独立した。
 同30年に布礼別小学校に布礼別中学校が統合し、布礼別小中学校と改称された。同61年1月に現校舎と体育館が完成し、現在に至っている。布礼別小中はボランティア活動の一環として実践しているのが観光トイレ清掃。今年で27年目の活動に入っている。これまで知事をはじめ富良野市からの感謝状が贈呈されており、平成21年には、女性国際奉仕団体のソロプチミスト財団から全国表彰されている。
 最も生徒数が多かったのが昭和25年、29年、37年の106人。しかしその後、布礼別地域の離農者が増え、さらに少子化などで児童生徒数が急速に減少してきた。今年度の生徒数は1人のみとなった。平成24年度までの卒業生は983人。
 こうしたことから今年4月、布礼別地区連合(前多正幸会長)、布礼別小中学校同窓会(菅野義則会長)、布礼別小中学校PTA(大西崇則会長)の3団体の代表者が①現中学校区を市街地富良野東中学校区に変更②校区の変更は平成26年4月1日を希望③閉校事業への支援④小学校単置校への円滑な移管―など5項目にわたる要望書を児島応龍委員長に提出した。これを受けて同委員会は5月22日に開いた臨時会で同要望書の受理を決定し、北海道教育委員会と協議の上、同日開いた臨時会で審議し、閉校の方針を正式に決定した。



富高2年生ラグビー部員5人
ニュージーランドでのキャンプに参加

 富良野高校ラグビー部員5人が今月23日からニュージーランドで開かれる「ラグビーキャンププログラム」に参加する。出発を前に部員たちは「世界一の強さを誇るニュージーランドでしっかりと練習に参加し、今後のトレーニングに活かしたい」と意気込んでいる。
 同プログラムは日本ニュージーランドセンターが主催し、全国の高校生選手とそのコーチのために策定されたニュージーランドでのラグビートレーニング。ニュージーランドの市役所が全面的に協力体制をとっている。今年度は全国から男子40人、女子10人が参加する。富良野高は5年前から2年生部員を対象に同プログラムに参加している。
 同ラグビー部は部員23人で主将は3年の松居哲史さん(17)。監督が坂口和紀教諭(35)。3年生8人、2年生8人、1年生7人で構成し、活動を行っている。2年生8人のうち、北川悠斗さん(16)、萩原光紀さん(16)、鈴木滉矢さん(16)、宮川天斗さん(17)、宮崎太朗さん(16)の5人が同プログラムに参加する。
 北川さんら5人は22日に出発し、23日午前8時過ぎにオークランド空港に到着。この後、滞在するハット市役所職員の出迎えを受けた後、ラグビークラブ施設とジュニアクラブ(11~13歳)のトレーニングを見学する。同夜はハット市役所で歓迎会が開かれる。
 北川さんら5人はホームステイ先で宿泊し、24日から全員が合流したトレーニングに参加する。各選手のレベルをチェックした後、世界最強を誇った元オールブラックスのコーチ3人が、ボールハンドリング、パス、ディフェンス、タックルなど基本的なプレーの指導をはじめ、模擬ゲームも行われる。
 25日は理論やキャンプの重要な焦点、ゲームプランへの理解などの講義が行われ、午後からはニュージーランドの学生と一緒に合同トレーニングを行う。26日も実技とラグビー選手のコンディション管理などの講義。27日は地元高校生との練習試合。28日は試合のビデオを通して総括し、29日に帰国する。
 北川さんら5人は「昨年、先輩の3年生が参加し、ニュージーランドでの貴重な体験を活かし、北北海道大会で活躍、決勝まで進出し3度目の優勝(両校優勝)につなげた。同点だったためトライ数で全国出場できなかったものの、チーム力がアップした。私たちも今回のニュージーランドでのキャンプを通し、多くのことを学び、北北海道大会では優勝し、花園出場を目指したい」と闘志を燃やしている。

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